883Rの現車セッティングを依頼いただきました。
エキゾーストパイプが途中からΦ50.8mmに太くなっている影響か、クセのある特性で1750~3000rpmで吸気効率に貢献できず、トルクの谷ができてしまいます。5000rpm以上の高回転域でもスリップオンマフラーと比べてそれほど良い結果が出ませんでした。
BIGーTWINモデルなら太いパイプでも結果が違うのでしょうが、XL系では純正パイプ径のほうが効率良くパワーを引き出せる印象です。
セッティングでどうにかなると考える方々がいますが、空気の入って来ないシリンダー内に燃料だけをどんどん供給しても出力は発生しません。おなかいっぱいの人に無理矢理食べさせても、喜ぶどころか調子が悪くなるだけですよね? 別に手を抜いている訳ではないのです。
溶接はUS製らしくない綺麗な仕上がりですが、荒っぽさを演出しているのかO2センサーが??と思う位置に付いていて、リア側はケーブルを延長加工する必要もあり、足元のEXパイプは結構外側に張り出しています。この辺りは自然とMS製Vーspeed2in1と比べてしまいますね。US製のモノ造りには勝てない部分もありますが、日本製のこだわりは負けていませんよ。
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