モノ造りに失敗はつきものです。真ん中の穴は気にしないで下さい。
ハンドル周りの変更でメーターの行き場所が失われる場合、熱と振動にさらされるエンジンの上にマウントしたり、左側フレームに移設するというのが一般的になっていますが、メーターは目の前に無いと落ち着かない人は多いのではないでしょうか。
今回はタンク先端にマウントできるよう作り直してみました。こうすることでタンク容量のロスが最小限で、メーターの視認性もそれほど悪くありません。
この方法はピーナッツタンクはもちろん、従来からのスタンダードなXLのタンクにも転用できます。
インジケータの取り付けや、メーターを綺麗にマウントできるように思考錯誤しているのでまだ完全にお見せできる状態ではありませんが、こんなタンクいかがでしょう?
motor
883Rの現車セッティングを依頼いただきました。
エキゾーストパイプが途中からΦ50.8mmに太くなっている影響か、クセのある特性で1750~3000rpmで吸気効率に貢献できず、トルクの谷ができてしまいます。5000rpm以上の高回転域でもスリップオンマフラーと比べてそれほど良い結果が出ませんでした。
BIGーTWINモデルなら太いパイプでも結果が違うのでしょうが、XL系では純正パイプ径のほうが効率良くパワーを引き出せる印象です。
セッティングでどうにかなると考える方々がいますが、空気の入って来ないシリンダー内に燃料だけをどんどん供給しても出力は発生しません。おなかいっぱいの人に無理矢理食べさせても、喜ぶどころか調子が悪くなるだけですよね? 別に手を抜いている訳ではないのです。
溶接はUS製らしくない綺麗な仕上がりですが、荒っぽさを演出しているのかO2センサーが??と思う位置に付いていて、リア側はケーブルを延長加工する必要もあり、足元のEXパイプは結構外側に張り出しています。この辺りは自然とMS製Vーspeed2in1と比べてしまいますね。US製のモノ造りには勝てない部分もありますが、日本製のこだわりは負けていませんよ。
motor
モーターステージに2015 LOW RIDERがやってきました。
2in1 EXパイプの集合部には触媒が内蔵されており、集合部ヒートガードのデザインには何だか違和感を感じます。触媒の影響で最大音量のインナーサイレンサーを使っても音質は平和な感じでした。
マフラーの取り付け方法と寸法はFLDと共通なのですが、車体側のマフラーマウントブラケットの外形状が少し違う為、モーターステージのFLD用マフラーステーでは車体側のブラケットに少し干渉するところがありました。若干の手直しが必要です。
車体の各部を見ていると、ライザー周辺が無駄にゴチャゴチャした構造になっており、スッキリさせるにはお金と労力が掛かりそうです。
ブレーキはフロントがWディスクになり、フロント、リア共にABSが装備されています。ツアラーモデルはABSの介入が早過ぎて逆に怖かったことがありましたが、これはどんな感じなのか興味ありですね。
ステップは従来のミッドポジションよりもバー1本分程前方へ変更されていました。ですが、シートについているお尻のサポートのおかげで体が前進するので足元の操作性は悪くありません。逆に窮屈になった印象です。
これからECMチューニングのデータ作りや排気系のパーツのバリエーションなど、たくさん働いてもらう事になりそうでうね。
motor
2014以降のツアラーモデルCVOに関しては、水冷/空冷、共にお客さんの協力のおかげで良いデータが取れました。いつも気を使ってセッティングしているつもりなのですが、最終的にはいつも乗っている人の感覚や意見が活かされます。そんなデータをこの車両にもインストールしました。
2014年式からECMの制御法方が少し変わって、いろいろと手探りの部分がありましたが、無駄の無い走りを約束できそうです。
ツアラー系はエキゾーストパイプを変更して初めて本領発揮なのですが、独立パイプにするとやはり音量がスゴイですね。組み合わせるマフラーによっても変わりますが、出力特性や音質面では集合タイプの方にメリットを感じます。左右のマフラーから均等に排気している事が特にメリットとは思えません。
そしてECMチューニングを”燃調”と呼ばれると何だか安っぽく聞こえて嫌なのは僕だけでしょうか?
ダイレクトリンクチューニング ¥63000+税
motor
真っ黒のXL883Nにステルス67リンクル塗装+ダイレクトリンクの組み合わせをオーダーして頂きました。67カバーはセンターのくぼみ部分の径が大きく、深くデザイン変更されています。
そして前回話題に挙がったばかりのエンリッチナーがこの車両にも付いていました。さらに、端子のカシメが甘いのか断線していました…
予算が無いのでとりあえず…と言う感じの安価なものでもないと感じます。
通信販売でのトランスファーチューニングも現車セッティング程の精度ではありませんが、これと比べる事が間違っていますね。
ゴミの分別に悩まされる事すら面倒です。
motor
アイアンは相変わらずの人気ですが、ベビーブラスも便乗しています。
ECMセッティングを変えずに吸排気系を変更すると途端に乗り難くなりますが、トランスファーすることでノーマルのギクシャク感が無くなり、いつもより高いギヤでの巡航が可能になります。他社のマフラーの場合、良いデータが無い場合もありますがMS製なら何の心配もないでしょう。
次は全く仕事をしてくれない純正リアサスの交換ですね。高速道路でただ直線を走行するだけでも、路面によっては恐怖を感じることがあります。
そんな中でもIKONは価格と性能面では優れものです。同じ長さのものでも良いのですが、1インチ長いものに交換するだけで別モノになります。
そして連絡が遅くなりましたが、14年式以降のXL883でトランスファーチューニング後に起こっていたギアポジション表示の問題が解決しました。
解決に時間が掛かってしまい、ご迷惑を掛けましたが、現在は即対応可能です。
motor
Baby Brass76 の人気がジワジワと広がっています。
このマフラーは通常の76スラッシュよりも103mm短く作られており、内部構造も一手間増やされ、一新されています。音量は通常のブラスマフラーより少し大きめですが、音質には自信があります。そして何より、価格はスリップオンマフラーの中では最高級の部類です。
購入してくださった方々には是非とも自慢してもらいたいですね。
ブレイクアウトにはそれなりに短く見えますが、XL系と何だかマフラーが短く見えませんね。これが適正サイズにすら見えてきます。
XL1200Xのオーナーさんは約50年ぶりにバイクに乗ったと話されていましたが、一体何歳からバイクに乗って、今現在何歳なのかは尋ねませんでた...
パワーは必要ないと言われていましたが、トランスファーチューニングをした後は車体がすごく軽くなって乗りやすくなったと評価して頂けました。
パワーというと最大出力の事で、自分には必要無いと思われがちですが、本当は日常のアクセル操作が一番楽しくなるという事をもっと分かって欲しいです。
Baby Brass 76
価格
¥78000+税 (標準 真鍮金色エンド)
¥80000+税 (真鍮メッキエンド)
motor
2015年モデルが発売され、製品の適合やECMデータへの懸念が思い浮かんでいますがそれはさて置き、明るい話題です。
消費電力の節約と明るさアップを同時に実現できるのがLEDですが、純正アクセサリーのLEDヘッドランプはかなり高価なのはご存知のとおりです。
もっと手軽にLEDの恩恵を楽しみたいと思ったのがきっかけでこのバルブに行き着きました。似たような製品がチラホラありますが、比較的小さいハーレーのヘッドライトケースに収まりつつ、防水ゴムブーツもきちんと使えるものはなかなか無いと思います。
このLEDバルブに交換すると、画像のようにアイドリングを低く設定しても充電量はまだ余裕です。アイドリングを低くすることを薦める訳ではありませんが、現状で充電量に不安を抱えている方々にとっては、心配事が一つでも減ったほうが健康的です。
06年式以降のハーレーでマルチリフレクターレンズが採用されている車両であれば、バルブを入れ替えるだけで装着可能です。それ以前の車両に関してはレンズ裏面の形状が大きく、スペースが確保できないので装着できません。
価格¥16,000+税
近日中にノーマルバルブとLEDバルブの照射比較を紹介しようと思います。
*追記)CAN通信モデル(11年以降のソフテイル、12年以降のダイナ、14年以降のXL、ツーリングモデル)に関しては、セキュリティーの赤丸ランプが点灯します。
これはヘッドランプの消費電力が極端に下がることがトラブルとして認識されてしまう為です。使用上、特に問題は無いのですが対策を検討中です。
motor