ブラス(真鍮)は、金管楽器などにも使用されているように最高の音色を演出してくれます。
モーターステージは、マフラーの音質を追い求めた結果このブラスに辿り着きブラスマフラーを誕生させました。マフラーをブラスで製作する事により、性能・音質・形状ともグレードアップされたほかに例の無い独創的なタイプのマフラーになりました。
モーターステージ・ブラスマフラーは排気を一度、遮蔽板に当ててから排気を出すようにしています。この理由は大排気量Vツインの場合、排圧がある程度かかる構造のほうがトルク・パワーともに出るということと、低・中回転時には適度な音を出すようにし、高回転時には音が割れないようにするという二つの目的があります。これにより性能的に優れているのはもちろん、音の面でも街中などを流す時には重低音を響かせて高速道路などを長時間連続走行する時にはそれ程うるさくなく疲れにくいマフラーになっています。しかもインナーサイレンサーを加工、または交換する事でご自分で簡単に音量・排気効率の調整をもできます。私達はブラスマフラー形状による音質の違いを良く質問されます。ブラスマフラーの、音質はすべてほぼ同じです。とくに低音でハギレの良いのが特徴です。あえて比較するなら、シガー、テーバードなど出口形状の細くて丸いタイプは音に安定感があります、反対にスラッシュなど出口形状が大きいタイプは少し荒っぽさがあります。
ブラスマフラーの選び方としては、音質はほぼ同じですからデザイン形状で選んだらいいと私達は考えています。インナーサイレンサー穴径は4~12mmまで(規制対応タイプは別)ありますが、4mmの方が音量は小さく、12mmの方が音量が大きくなります。
排気はこの穴を通るので、この穴が小さい方が音量も小さく、大きい方が音量は大きくなるわけです。音量調整はこの穴の大きさを変える事により可能です。穴径が大きい方がより低音になります。
穴径はインナーサイレンサーを交換したり、希望のサイズのドリルで大きくしていただいても可能です。
ご自身の責任において、これからもハーレーの素晴らしいサウンドを楽しんでください。ハーレーは音ですから・・・・・
穴径が4mmから12mmの音量の変化はP10の表3を目安にしてください。穴が大きいほど低音はよく響きます。2004年より排ガスの基準が変更になりましたので、それぞれに適合させる場合は、2000年までに生産されたバイクは99db以下で、触媒の必要はありません。2001年~2003年に生産されたバイクは99db以下で触媒は必要となります。2004年以降に生産されたバイクは94db以下で触媒が必要となります。
モーターステージでは今まで通りのラインナップに加えて、この規制に対応したマフラーも販売しております。規制に準じているものは、このカタログに明記しておりますので、ご自身にあったマフラーを選んで下さい。また、現在ブラスマフラーを使用している方で規制の範囲内に音量、排ガスを制限したい方は、インナーサイレンサー交換で、規制に対応したマフラーに変更できます。又は規制対応インナーを買ってご自身で中身を入れ替える事もできます。(表1、表2)
排ガスの成績表が出せるのは全車種ではありません。車種については表4で確認して下さい。(今後車種は増えていきます。)又、排ガス成績表により車検に必ず通るというものではありませんのでご注意下さい。
マフラーを交換した場合、吸気側の状態も同時に変化しています。キャブレター仕様の車両の場合は、スロージェット(¥600)の交換を薦めています。XL用では#48、ビッグツインで#50です。それと、パイロットスクリューを約2.5回転緩めます。又、イグニッションモジュールを交換して適切な点火タイミングを得ることができれば理想的です。良い空気、良い燃料、良い点火がさらに良い走り、良い音質を奏でてくれて、3拍子にもなります。’07以降のインジェクション仕様の車両はオーツーセンサーが取り付けられているので、ある程度であればコンピューターが学習して空燃費を調節してくれるので、とりあえずは燃料等の調整は必要ないですが、これもコンピューター交換、又は書き換えによる燃料と点火タイミングの調整で本来のハーレーの味わいが得られます。それは、理想的な良い走りと良い音質を奏でてくれます。又、アイドリングの回転数を下げる事により、3拍子になります。(P12,13参照)